商標について


☆出願前の質問

Q1 出願から登録までにかかる費用はいくらぐらいでしょうか。
A1 1区分の平均的な商標出願の場合について説明致します。
出願時に出願費用約6万円、
出願後に拒絶理由通知がきて拒絶理由通知に反論する場合には意見書提出費用約5万5千円、手続補正書提出費用約3万円、
登録時に約7万5千円です。
なお、前記費用には当所が頂く費用の他に特許庁に支払う費用も全て含まれています。


Q2 出願を依頼するに当たり用意するものは何ですか。
A2 使用するブランドをお知らせ下さい。なお、文字のブランドの場合は原則として楷書体の文字で出願致しますが、図案化した文字での出願をご希望される場合はスキャナーで読み取るための版下をご用意下さい。また、図形のブランドを出願される場合もスキャナーで読み取るための版下をご用意下さい。
 ブランドを使用する商品(例えば、菓子にブランドを使用するのであれば「菓子」)というように使用する具体的な商品やサービス業(例えば、レストラン業にブランドを使用するのであれば「レストラン業」)というように使用するサービス業を具体的にお知らせ下さい。



Q3 正式に商標出願を依頼する前に先行出願調査を行った方がよいのでしょうか。
A3 当事務所では商標出願を前提のお客様に対しては特許庁電子図書館を利用した簡易調査を行ってから商標出願手続を行います。この簡易調査は商標出願を前提とするものですので原則として無料です。しかし、商標出願に至らなかった場合は追って既に行った簡易調査の調査費用(一商標毎に1万円)をご請求させて頂きます。
また、出願する商標を登録前に全国的にご使用される場合は商標権侵害を防止するために詳細な先行出願調査をお勧めします。なお、詳細な先行出願調査は調査費用が必要となります。



Q4 登録されるまでの期間は出願後どのくらいですか。
A4 一般的に出願して8ヶ月〜1年かかります。


Q5 商標権の権利期間は何年ですか。
A5 登録料を納付することを条件に登録日から原則として10年間です。なお、登録から10年後に商標権の存続期間を更新することができます。従って、存続期間の更新を繰り返すことにより半永久的に商標権を存続させることができます。この点が存続期間を更新することができない特許、実用新案、意匠と大きく相違します。


Q6 商標について事務所に伺って相談したいが相談費用はかかりますか。
A6 当所は一般的なご相談は無料ですのでご遠慮なくご相談下さい。



☆出願後の質問

Q1 商標出願後に商標出願している事実を公示したいのですがどうすればよいでしょうか。
A1 製品、包装容器や広告等に出願事実や出願番号を記載することで商標出願している事実を公示できます。例えば「商標登録出願済」、「商標登録出願中」と記載したり、出願番号を記載します。因みに登録後は「登録商標」と記載したり商標登録番号を記載します。


Q2 商標出願後に出願商標と同じ商標を第三者が使用している場合に止めさせることができますか。
A2 原則として登録後でなければ差止請求や損害賠償請求等の権利行使を行って実施を止めさせることはできません。
しかし、第三者が当該商標を使用して損害を受けていれば出願公開(出願後に特許庁により出願内容が公表されること)に第三者に出願事実の書面を送付して登録後に金銭的な請求を行う旨を通知することができます。




☆権利取得後の質問

Q1 第三者が登録商標と同じ商標を使用した場合に止めさせることができますか。
A1 商標権に基づいて差止請求権等の権利行使により当該第三者の使用を止めさせることができます。また、第三者の使用によって損害が生じた場合は損害賠償請求等の権利行使もできます。


Q2 今後の登録料納付はどのようにすればよいでしょうか。
A2 原則として10年分の登録料を登録時に納付頂いておりますので以後の登録料納付の必要はありません。
ただし、商標権は存続期間の更新手続を繰り返すことにより半永久的に存続させることができます。このため、商標権更新時期が近づきましたら当所からお客様に郵便で更新手続行うか否かのお問い合わせを通知致します。